田中 堯さん
第56回日本学生科学賞:環境大臣賞受賞
研究分野:地学 「微小貝は古環境指標として有用か-千葉県市原市瀬又から産出した微小貝化石について-」

Q.発表した時に準備したことはなんですか?
A.短い時間の中でいかに自分の言いたいことを伝えるかを意識しました。研究の結果得られたデータの中から必要な物だけを厳選し,よりわかりやすく整理しました。次に自分の研究に対してひたすら自問自答を繰り返し,理論の穴を埋めてどんな質問にも対応できるようにしました。

Q.やっておいてよかったことはありますか?
A.自分の研究に使ったものは持てるだけ会場に持ち込みました。思わぬ質問をいただいた時,手元に関連する資料があったおかげでわかりやすく説明することができました。実物を持ち込むのが困難な場合は図や写真をファイルにまとめておくとよいです。

Q.発表前にやっておけばよかったことはありますか?
A.現生の個体に関する質問をいただいた時,生きたサンプルを少し連れてくればよかったかなと思いました。また地質学・生物学以外への発展的な情報も用意しておくべきでした。

Q.審査の時にどんな質問が来ましたか?
A.研究をしていて特に苦労した点や,示したデータの根拠などを中心に質問をいただきました。中にはご自身の専門分野と絡めた質問をされる審査委員の方もいらっしゃいました。

Q.自分の研究のどの部分が評価されたのだと思いますか?
A.これまでに注目されてこなかったものが,実は大きな有用性を持っていたことを示した,という点で革新的であると大きく評価していただけたのだと思っています。

Q.発表の時に心掛けたこと、もしくは意識したことはありますか?
A.相手の目を見てはきはきしゃべるということ,それからポスターを最大限に活用することです。答え難い質問にもひるまず答えようという心意気で臨みました。

Q.海外での発表経験から、日本の科学発表に活かせることはなんですか?
A.研究を論理的に説明する上で,研究の動機と,その結果が何の役に立つかをはっきりとさせておくことが最も重要だと思いました。
田中さんから皆さんへ
ぜひ発表することを楽しんでください!